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バングラディッシュのイメージ

皆さんは、バングラデシュといったらどんなイメージを持ちますか?
カオス、貧困、NGO、洪水、衣料品輸出、2016年に発生した日本人も犠牲になったテロ事件…
なかなかポジティブなイメージはないかもしれませんが、反面、バングラデシュは親日国として有名で、日本人の事が大好きな国です。
日本人が訪れると必ず熱烈な歓迎を受けるはずです。
とは言っても、バングラデシュを訪れるにあたり、治安は不安なところだと思います。
そこで今回は、現地に在住して3年になる筆者が、バングラデシュ・ダッカの治安について紹介します!
バングラデシュの治安について

バングラデシュの外務省の海外安全ホームページでの危険度は、「レベル2:不要不急の渡航は止めてください」と設定されており、観光に訪れるには少し二の足を踏む気持ちになる国になっています。
確かにISISの活動が世界的に激しく、バングラデシュでもテロ事件が起きて日本人が殺害された2016年頃にはバングラデシュへの渡航はやめたほうがいいという空気が流れていましたが、2019年の今ではだいぶ落ち着いてきたように感じます。
そのため最低限の注意事項だけ頭に入れて、観光しましょう。
ひとまず言えるのは、モスクなど宗教色の強い場所、そして政党関連施設では暴動が起きることがたまにあるので、近づかないことが賢明です。
また行くなとは言いませんが、イベント会場やスポーツスタジアム、ショッピングモールなど人が多く集まる場所でも、無差別殺傷を狙ったテロが起こらないとは言えないため、何か不審な動きがあればすぐに退散できるよう心構えをしておきましょう。
ダッカの滞在
バングラディッシュの首都・ダッカの滞在について、意識して欲しいことは
[box class = “blue_box”]外国人が多く移住もしくは滞在しているエリアを選ぶこと
モスクや政党の拠点などの近くは避けること
の2点です。
まず1点目ですが、外国人が滞在に選んでいるエリア、というだけで、ある程度セキュリティや治安の良さは確保されていると言っていいと思います。
また近くにスーパーやレストランなど便利なショップが多く、滞在に適していると言えます。
そして2点目ですが、イスラム教徒の国バングラデシュはモスクは神聖な場所として扱われ、街のいたるところに位置しています。
このモスク周辺は、たまにではありますが、他宗教の過激派がモスク付近で暴動を起こしたりと危険な一面があったりします。
政党拠点の近くに関しても与党と野党の争いが激しく、こちらもいつ暴動が起こるかわからない側面があります。
政党の拠点だけとは言わず、政治色あふれるような場所は避けることが賢明だと言えると思います。
オススメ滞在エリア
セキュリティも安心な高級住宅街・バナニ&グルシャンエリア
バングラデシュ・ダッカに観光に来たら、一番のおススメは、バナニ周辺、およびグルシャン周辺です。
このエリアは、ダッカのビジネス中心地及び高級住宅街として位置しており、外国人も多めで、セキュリティのレベルも高めなので、街歩きをするには他のエリアよりは安心です。
有名な観光地は近くにありませんが、ショッピングする場所は近くにたくさんあります。
中でもオススメなのは、「ボナニ ロード11」。
バナニ・グルシャンエリアの中でも、おそらく一番のファッションストリートで、若者を中心に多くの人で賑わっています。
特に、バングラデシュ発のNGOが運営するAarong(アーロン)には、外国人の目から見ても、可愛らしい服や雑貨がたくさん売られており、オススメショップの一つです。
他にも「DCCマーケット」もオススメできます。
グルシャンサークル1の近くにある2階建てのマーケットで、ローカル感が漂うマーケットです。
家具から生活用品、雑貨、服、食品など何でも売っています。
きちんと値札が付いていることが少ないので、ぜひ値段交渉にチャレンジしてみてください。
また、オススメのホテルとしてはFour Points by Sheraton Dhaka(住所:6/A North Avenue, Commercial Area, Dhaka 1212、料金:20,000円~)です。
さすが高級エリアだけあり、ボナニ・グルシャンエリアにはWestinなど高級ホテルがいくつか立地していますが、その中でもオススメなのは、このFour Points。
外資系だけあり、部屋やサービスのクオリティどれを取っても充実しています。
どこへ行くにも都合の良い立地も良いです。
バングラデシュは観光するだけで疲れるため、ホテルはクオリティの高い場所をチョイスして、しっかり疲れを取ることをオススメします。
大使館なども位置する閑静なハイセキュリティ住宅街・バリダラエリア
先ほど紹介したバナニ・グルシャンエリアのすぐ東に位置するバリダラは完全にDiplomaticエリアで、そのエリアに入るための道路にはセキュリティゲートがあり、通過する人を必ずチェックするようになっています。
外国人であれば、徒歩でエリアに入れば、比較的何も確認なしに通されますが、車でゲートを通過する際は、乗客が外国人でも、車の中を軽く外からチェックしたり、トランクを開けたり、というような確認作業が行われます。
ここがダッカで一番、安心して滞在できるハイセキュリティな場所と言って過言ではないでしょう。
ゲートでのチェックが厳しい分、誰でも気軽に入れるわけではないので、バリダラエリアはダッカにしては珍しく、ゴミ一つないエリアになっています。
ただネックなのはホテルがあまりないので、Airbnbなど民泊サイトで宿を探すのが無難といえるでしょう。
終わりに
場所に気をつける以外でも、移動手段はタクシーだけにするとか、観光地やレストランを訪れる時はいつも避難経路の確認を忘れないとか、そう言った小さなことだけでも、リスクは少しでも減らせると思います。
異なる文化や人々に触れ、知見を広げることができる旅は本当に貴重な経験ですが、同時に、安全対策にもしっかり細心の注意を払って、何事もなく旅を終えるように準備を行うようにしてください!