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エンボケックについて
今回私が訪れたのは、エンボケックという死海に面しているリゾート地です。小さい町ながら開発が進んでいて、大きくてきれいなホテルが立ち並んでいました。
死海のビーチはきれいに整備されていて、スタッフもとても親切です。日本人をはじめアジア人旅行者はとてもに少なく、代わりに年配のロシア人をたくさん見かけました。
ホテルでも、英語よりロシア語が得意なスタッフが多かったです。
私が訪れたのは4月中旬。夜は肌寒さがあるものの、日中は太陽が強くてジリジリとする暑さでした。
また、エンボケックを含む死海周辺は標高がマイナスで盆地のようになっているので、よけいに熱気が溜まっているように感じられます。
死海について
死海とは
「死の海」と聞くと、「何?そのやばそうな海…入って大丈夫なの?」と思いますが、長くつからなければ人間に悪影響はなので安心してください。
ではなぜ「死海」と言った物騒な名前で呼ばれてるかというと、死海は海水の塩分濃度が約3%であるのに対し、死海の湖水は約30%の濃度を有します。
塩分濃度が30%以上もあると魚類の生息が困難であるため、「(魚にとっては)死の海」、つまり「死海」と呼ばれています。
死海で泳いでみた
ここでしか体験できないこと、「水にプカプカ浮いてみる!」をやってみました。

塩分濃度が濃いため湖水の比重が大きく、浮力が大きいので浮きます。
(正確には沈むことができない。)
ある程度深いところまで歩いて行ったら、ハンモックに寝そべるようにゆっくりと手足を水に浮かべます。
そうすると、まるで下から誰かが体を支えてくれているような力を感じることができます。ラッコのように体をくるくる回転させても、まったく不安定になりません。
さすがに腰の辺りは少し沈みましたが、それでも下から支えられているような不思議な感覚は死海ならでは!
とても気分が良かったです。ビーチはとてもきれいで、パラソルやビーチチェアが十分に用意されていました。
観光客もたくさんいますが、広々としたビーチのおかげで窮屈には感じません。
オススメのシーズン
一年を通して温暖で天気のいいエンボケックですが、6月から9月までは最高気温が30度を超えるので、快適とは言えないかもしれません。
春か秋の季節が、雨の心配も少なく気温もそれほど高くないので、リゾートとして楽しめると思います。
注意点
浸かりすぎには注意!
水中の塩分濃度が高いと体の水分がかなり持っていかれるので、長く浸かると脱水症状を起こします。
みんな、死海に入ったり出たりを繰り返して楽しみます。数分死海に浸かったら、一度出て体をシャワーで洗う。
そして、ビーチチェアで体を休めてからまた死海でプカプカ。
死海の体験が楽しいのでついつい時間を忘れがちですが、長く浸かりすぎると肌への負担が大きくなりすぎるので要注意です。
敏感肌/怪我をしている方は注意!
小さなお子様の肌にも十分な注意を忘れずに。
私は、前日に剃刀でムダ毛の処理をしたところ、処理したところの肌がとってもヒリヒリしてしまいました。
ほんのちょっとしたことでも、痛みを感じるので油断できません。
荷物に注意!
死海に出たり入ったりを繰り返すので、荷物は基本的に自分が確保したビーチチェアに置きっぱなしにすることになります。
タオルやビーチサンダルはしょうがないとして、貴重品を置きっぱなしにするのはちょっと落ち着かないかもしれません。
おすすめは、貴重品は思い切ってすべてホテルに置いてくること。
カメラやスマートフォンだけ防水バッグなどに入れて管理しましょう。
一度死海に入ると体が塩だらけになるので、その手で触ることを想定して防水バッグでカメラやスマートフォンを保護するのもいいと思います。
因みにこんな感じになります(笑)

服装/持ち物
・日中は日差しが強いので、帽子と日よけになる羽織物は必須。
・ビーチサンダル・タオル・カメラ・サングラスなど。
・保湿クリーム(死海に入ったあとのボディケア用に)
死海までのアクセス⽅法
バスでの行き方
イスラエルの代表的な都市、テルアビブやエルサレムからバスが出ています。
注意したいのは、金曜日と土曜日はイスラエルでは安息日に当たるということ。
バスの運行本数が少なくなるので、事前にホテルの受付や駅のチケットカウンターで相談したほうが安心です。
こちらの予約サイトはヘブライ語のみのため、チケットは駅のカウンターで買うことをお勧めします。
・テルアビブから
テルアビブのセントラル・バス・ステーションからは421番の路線が便利です。
平日は一日に2回(9時発と12時発)直行でエンボケック方面へ向かいます。
2時間半ほどでエンボケックに到着しますが、終点ではないので気をつけてくださいね。私がこのルートのバスに乗った時は途中で一度休憩があり、トイレを済ませたり軽食を買ったりすることができました。
片道料金は日本円にして約1200~1300円でした。

・エルサレムから
こちらもセントラル・バス・ステーションから444か486番のルートを使って直行で行くことができます。
所要時間は444番なら1時間半、486番なら2時間ほど。
片道料金は日本円で約1200円前後です。
料金
入場無料
感想/終わりに
リゾート地というだけあって、ホテルが大きくて豪華でした。
プール付き、スパ付きのホテルはもちろん、お部屋も死海を見渡せて広々としていました。その分、やはりお値段は高めだと感じたので、行くと決まったら早めにホテルを予約することをお勧めします。
ホテルが充実しているからか、周りにレストランなどがほとんど見当たりませんでしたので、ホテルで朝食と夕食をゆっくりと楽しむのがいいかもしれませんね。
エンボケックはとてものんびりしていて、インフラの整ったきれいな町です。
死海でプカプカ浮遊体験をするだけではなく、ただリラックスして癒されるにももってこいの場所だと思います。