

バリ島の治安について
日本からの直行便が無くなり久しいですが、それでもバリ島の人気は未だ衰えず、日本人観光客の人気は東南アジアのリゾートではトップクラスです。
そんな日本人に大人気のバリ島ですが、やはり気になるのは治安の問題。初めてバリ島に旅行される方には特に心配な点でしょう。
「行ってみたいけど、怖くない?」そんなバリ初心者の方にバリ島での治安の良い場所、悪い場所をご紹介します。
バリ島治安の良い場所
インドネシア政府がバリ島の観光産業に力を入れていることから、バリ島はインドネシア全体を見れば治安はとても良い島と言えます。
今回は、その中でも特に治安の良い地域をご紹介します。
ヌサドゥア地区

インドネシア政府が特別に観光地区にするために開発されたヌサドゥア地区は、高級コンドミニアムやホテルが立ち並ぶバリ島の中でも有数の高級リゾートエリア。
ヌサドゥアビーチは真っ白な砂浜で静かにくつろぐには最高の場所!
プライベートビーチも多く、宿泊客以外は立入禁止ですので安心してリゾートを楽しむことができます。
もちろんパブリックなビーチもありますので、プライベートビーチに物足りない方も十分満喫できます。
また、ヌサドゥアの街には多くのレストランが立ち並んでいます。
インドネシア料理から日本食まで何でも食べることが可能で、やはりワンランク上の顧客をターゲットにしている事から店の作りもセキュリティーも万全!
街を歩いていると多くの雑貨店があり、アジアンテイストのインテリア雑貨など見ているだけで楽しめます。
土産物屋というよりセレクトショップと言ったほうが良いオシャレな店が多くあり、ウィンドウショッピングだけでも十分楽しめます。
ヌサドゥアは昼間歩く分には全く危ない事はありませんし、夜間でもホテルからのシャトルバスなど交通の便が発達しているので安心。
バリ島を満喫できる地域です。
ウブド地区

ビーチリゾートだけでなく、東南アジアの自然を満喫したいと考えている方にはウブド地区がおすすめです。
特に欧米人旅行者が多く集まる場所がこのウブド。
ウブドはバリ島内陸にあり、簡単に言ってしまうと山の中の田舎といったところ。
大自然の中で過ごせる環境が疲れた身体を優しく包み込んでくれ、標高はバリ中心部のクタより高地にあるため、涼しくリラックスできます。
多くのホテルは施設内にアクティビティを用意しており、遠くに移動しなくても観光は十分可能です。
トレッキングや川下り、エコツアーなどを楽しむことが出来きますし、疲れて帰ってきてもバリ式マッサージでリラックスした時間を満喫できます。
ウブドの治安は非常によく、東南アジアにありがちな寸借詐欺被害などは全く見られません。人も非常に純朴で危険を感じる事はまず無いでしょう。
夜間にホテル外に出歩くという事はまずありえない地域で、ホテル内で過ごすのが一般的というそんな田舎町です。
バリ島治安が悪い場所
インドネシアの平均月収は日本の1/5程度、更に国民の8割が貧困層という国ですので、スリ・詐欺・置き引き・ひったくりという犯罪が顕著に見られます。
以前よりはこうした犯罪は減少傾向にありますが、その中でも未だ治安の悪い地域があるのも事実です。
クタ地区

クタ地区は観光客に特に人気のエリアで、レギャンビーチからレギャンストリート周辺は多くのホテルやレストランが立ち並んでいます。
昼間に行くとそれほど危ない感じはしませんし、むしろ安全な地域ではないかと考えてしまうほどきれいな街です。
しかし、夜になると道幅も狭く、ほとんどの観光客がサンダルで歩いている為、ひったくり被害が多くある地域でもあります。
バイクに乗った二人組が背後から荷物を奪い取るという手段で観光客を狙ってひったくりを行っているので、暗い路地を女性一人で歩くのは少し危険かもしれません。
できるだけ人通りの多い道路を選び、早い時間だけナイトマーケットに行くようにすればそれほど危険は少ないでしょう。
デンパサール地区

バリの州都デンパサールはブランジョン寺院などインドネシアの歴史を感じることができる人気の地域で、地元の人も多く住むエリアです。
安宿も多くあることから、バックパッカーで滞在するには便利が良く、マーケットも充実しており滞在するにはとても良い場所です。
ですが、治安はバリの中でもかなり悪く、カード賭博詐欺や強引な物売り、両替詐欺などが横行しております。
観光客を狙いの犯罪が多く、近年では強盗傷害などの事件も頻繁に起きており、在インドネシア日本大使館も注意喚起をしています。
特に注意したいのはスリで、バリ在住のグループや外国から出稼ぎでスリを行うグループもいて、バリ島ではこのようなグループ犯罪が深刻化しています。
特に外国人は狙われやすいので、スマートフォンや財布、パスポートはポケットには入れず、肩掛けのバッグに入れるなど、しっかりと自己防衛を心がけましょう。
特に誰かに話しかけられた時、その人がスリや置き引きをする可能性が高まる瞬間と言えますので、十分注意してください。
その他注意する点
インドネシア人の9割がイスラム教を信仰していますが、バリ島はその歴史から9割がバリヒンドゥーを信仰しているインドネシアでは少し特異な島です。
そのため、一部の過激なイスラム教徒にとってあまり歓迎するものではなく、2002年、2005年と爆弾テロ事件が起きていています。
バリヒンドゥーを狙ったものと言うより、外国人旅行者を狙ったとも言えますので、ディスコやクラブなど人が多く集まる場所に行くときは最大限注意しましょう。
終わりに
バリと日本はどちらが治安が悪いかと聞かれれば間違いなくバリ島の方が治安が悪いというのは当然です。
日本はどこに行っても安全と言えるので、それを恐怖に思ったりすることもあるでしょう。
しかし、欧米人旅行者を見るとほとんど治安の悪さを気にしている人はおらず、自分の身を守るために注意して行動している人がほとんどです。
最低限注意し、近寄らなければ全く問題なく楽しい旅行ができるのは間違いありません!
是非楽しい旅行を満喫してください!