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ビクトリアのビーコンヒルパークについて
ビーコンヒルパークとは

敷地面積200エーカーのビーコンヒルパークは、現地の人もよく訪れるビクトリアの有名な観光スポット。
緑あふれる広大な公園内には、美しく手入れされた庭園や池が数多くあり、都会の喧騒を忘れてリラックスできます。
カナダの歴史を語るトーテムポールやテリー・フォックスの銅像などの建造物も、見どころのひとつ。
動物に触れあえる子供農園、ゴルフのパット用グリーン、子供用の遊び場、野外ステージ、テニスコートなどもあり、家族で来ても楽しめます。
春から夏にかけては様々な種類の花が咲き乱れ、とても綺麗!園内の南側に行けば、海も一望できます。
中心地のダウンタウンから徒歩約15分のところにあってアクセスも良いので、旅行中にちょっとのんびりしたい人には是非おすすめです。
ビーコンヒルパークの見どころ
孔雀やオオアオサギを間近で観察

園内では、様々な野生動物を見ることができます。
ガチョウ、アヒル、リスなど日本でもおなじみの動物や、北米大陸のみ生息するオオアオサギ(Great Blue Heron)やカナダ・米国に多く生息するカナダガンも観察できます。
私が訪れた時はこのオオアオサギが木の上に巣を作っていましたが、ワシがひなを狙ってうろうろしており、母鳥が追い払おうと大きな声で威嚇していました。

園内を散策していて驚くのは、数多くの孔雀が放し飼いになっていること!人に慣れているので近づいても逃げません。
間近であの美しい羽根を見ると感動しますね。
山羊にも触れられる子ども農園

園内にある「Children’s Farm(子ども農園)」では、ニワトリ、豚、山羊、ポニー、アルパカなど様々な動物と触れ合うことが出来ます。
「Petting Area(ふれあいコーナー)」では子ヤギに実際に触れることができ、子供たちには大人気!
ブラシや手で優しくなでてあげるのはOKですが、エサをあげたり抱き上げたりするのはNG。
ふれあいコーナーの近くには、手洗い場も用意されているので、衛生面も安心ですね。
時間があえば、毎日午前10時10分と、午後5時10分に行われる「Goat Stanpedes(ゴート・スタンピード)」を見学するのがおすすめです!
山羊たちが、ふれあいコーナーと自分たちの納屋の間を行き来するのを見ることができます。30秒ほどですが、山羊たちが走っていく姿がかわいくて癒されます。
この動物園の営業時間は10時~5時までで、入場料無料。ですが、入口で寄付金として、大人4ドル、子供3ドルを払う人がほとんどなので、入場料としていくらかでも払う方が良いでしょう。
小高い丘の展望台

子ども農園の入り口のすぐ横にある細い道をずっと上がっていくと、園内南側の小高い丘の上にある展望台に行き着きます。
そこからは海が一望できて景色が綺麗!天気の良い日には、米国側の山脈を見ることができます。
ピクニックテーブルもあるので、海を見ながらほっと一休みするのも良いですね。
高さ39メートルのトーテムポール
かつては世界一の高さを誇った約39メートルのトーテムポールが、海沿いの敷地にひっそり建っています。

1956年に先住民であるクワクイトル族の職人たちによって制作され、古代の先住民の埋葬場であった、公園の南東の敷地に建てられました。
このトーテムポールは、地元に生えていた1本の西洋杉の木を、職人たちが6か月間かけて彫刻を施し制作されました。
遠くから見ると装飾された一本の高い木が建っているように見えますが、近くでみると、様々な動物の口やくちばしが木に取り付けられているため、立体的な木であることがわかります。
2011年に修復工事が行われており、現在は、建立当時の鮮やかな色彩のトーテンポールを見ることができます。
これだけの高さで、支柱も一切なく建っているのは、圧巻です。
マイルゼロ&テリー・フォックスの銅像

「マイルゼロ」とは、カナダの太平洋側と大西洋側を結ぶトランス・カナダ・ハイウェイ(約8,000km)の起点のことで、公園の海側に位置します。
マイルゼロの標識のすぐ近くには、カナダでは知らない人はいない「テリー・フォックス」の銅像があります。

テリー・フォックスは19歳の時にガンの一種である骨肉腫を患い、右足の切断を余儀なくされ、膝から下が義足となりました。
入院中に多くの子供たちがガンに苦しんでいるのを知った彼は、ガン研究のためのお金を集めるため、国内をマラソンで横断することを決意。
カナダ東部のニューファンドランドから出発し、ビクトリアがあるカナダ南西部のバンクーバー島を目指しました。
1980年4月から毎日約42キロを走破し、寄付金を集めていましたが、5か月後にガンが肺へ転移。
22歳の若さでこの世を去りました。そんな彼の功績を記念して、この地に銅像が建てられました。
マイルゼロとテリー・フォックスの銅像のある場所からは、海が一望できて綺麗!
海を挟んだ向こう側はもう米国。ワシントン州のポート・エンジェルスやシアトルを結ぶ定期船や水上飛行機、世界を旅するクルーズ船が行き来しているのを見ることができます。
新ローズガーデン

園内には庭園が数多くありますが、ローズガーデンがとても綺麗です。
ローズガーデン(バラ園)は1930年代にはもう公園内に作られていましたが、2014年に地元のカナダ人が、この新しいバラ園を寄付しました。
140 m²の敷地内には150のバラが植えられ、春から夏にかけては、色とりどりの様々な種類のバラが咲き乱れます。
シカに食べられないように鉄製の柵で囲まれていますが、この黒い柵も装飾が施されていておしゃれ。
ここで写真を撮る人も多い、園内のフォトスポットのひとつです。
水の遊び場

園内には池や噴水などが多くありますが、水遊びができる場所も2か所あります。
1つは、ダグラス通り側の入り口近くにある、巨大なじょうろがあるところ。注ぎ口から水が飛び出し、じょうろの下では水着姿の子供たちが楽しく遊んでいました。
もう1つは、公園の中心地にある子供用の遊び場の中にあり、水が噴き出すしかけがいっぱい。
夏は毎日朝8時から夜7時まで空いているので、街歩きに飽きてしまった子供たちにぴったりですね。
スポーツ施設
広大な園内には、スポーツ施設が盛りだくさんありました。
子供用の遊び場、ゴルフのパッティンググリーン、野球場、テニスコート、クリケット場、芝生のボーリング場、サッカーなどができるフィールドがあり、家族や友達ときても十分楽しめます。
ゴルフのパッティンググリーンで遊んでいる親子がたくさんいました。無料なのもよいですね!
注意点
ビクトリアの中心地であるダウンタウンからは歩いて約15分ほどなので、小さいお子さんがいる場合は、車やバスを使ったほうが便利でしょう。
また公園は広いので、全部見ようとするとかなり時間がかかるため、自分が行きたいスポットをあらかじめ絞っておいた方が賢明です。
園内にはお手洗いが何か所かありますが、食べ物などを売る売店や自動販売機はありません。園内の飲食は可能なので、ピクニックしたい人は、あらかじめ食べ物や飲み物を買っておいた方が良いでしょう。
公園の外ですが、海に近い方のダグラス通り側には、飲み物やアイスクリーム、軽食を売っている売店があります。
ベンチやピクニックテーブルがあちこちにありますが、芝生の上でゆっくりしたい人は、レジャーシートもお忘れなく。
ビーコンヒルパークのオススメ度

わたしのオススメ度 ☆☆☆☆☆☆☆☆ 8点/10点
動物園や遊び場があり子どもでも楽しめるので、家族連れには特におすすめです。
ビクトリアの中心地から徒歩15分ほどなので、少し足をのばしてこのビーコンヒルパークでゆっくりするのも良いでしょう。
一年中楽しめますが、春~夏にかけては花が咲き乱れとても綺麗!ビクトリアを訪れた時はぜひ訪れてみてください。