

ブルー・マウンテンズについて

ブルー・マウンテンズとは
ブルーマウンテンはオーストラリア・ニューサウスウェールズ州のシドニー近郊に位置する有名な観光地の1つです。
観光客だけでなく、地元のオージーからも美しい場所として親しまれ、2000年に世界遺産として登録されました。
ブルー・マウンテンズの正式な名前は「ブルー・マウンテンズ国立公園」といい100万ヘクタールもある広大な山々と真っ青な空が一面に広がっています。
名前の由来は広大な森はユーカリの木々からなり、神秘的に霞がかるのはユーカリの油分が蒸発して青くなることからブルー・マウンテンズと名付けられたそうです。
絶好のビューポイントでお気に入りの写真を撮りながら、オーストラリアならではのダイナミックで手付かずの自然が満喫できます。
シドニーのシティやビーチも素敵ですが、少し足を伸ばして電車で2時間の旅でブルー・マウンテンに行って癒されてみませんか?
ブルー・マウンテンズのみどころ

スリーシスターズ
エコーポイントルックアウトという展望台からこの「スリーシスターズ」を見ることができます。
3本の突起のような岩が山の中にそびえ立っていて、日の当たり方によって岩の色が異なって見えるのです。
昼間に行くと、太陽のまぶしい光で岩が黄金に輝いて見え、夕方に行くと山に浮かび上がる岩が幻想的でみとれてしまいます。
スリーシスターズの伝説
この岩にはオーストラリアの先住民であるアボリジニから語り継がれている2つの伝説があります。
大昔、ある村に美しいガナドゥ、マイナー、ウィムラーという3姉妹がいたのですが、この娘たちが他の村の3兄弟と恋に落ち結婚しようと考えていました。
この村では他の村の者と結婚してはいけないという禁止令があり、村の長老はこの3姉妹に結婚をさせないようになんと、岩の姿に変えてしまいました。
その後長老は3兄弟と争い、逆に命を落としてしまい娘達は岩の姿のまま元に戻れなくなってしまいました。
大昔、魔物から3人の娘達を守るため父親は魔法で娘3人を岩にしました。
そして父親も自らの姿を鳥に。
しかし、飛んでいるときにうっかり魔法の杖を落としてしまい、娘達を人間に戻すことができなくなりました。
今もなお父親は鳥の姿で娘達を元に戻そうと、魔法の杖を探し続けているそうな…
伝説は伝説に過ぎないかもしれませんが、頭に入れてから行くとよりどこか神秘的な感じがしませんか?(笑)
実際のところは、何千もの時を経て、岩が風化しこの3つの奇岩になったと言われており、伝説とは一切関係ありません(笑)
ですが、スリーシスターズは何か神秘的で美しく、そこに行くと不思議なオーラに包まれています。
シーニックワールド
ブルー・マウンテンズに行く際には、是非シーニックワールドを利用するのがおすすめです。
ブルー・マウンテンズを一望でき圧巻されます。
全部で3つのアトラクション、トロッコ電車「レイルウェイ」、散策「ウォークウェイ」、空中ケーブル「スカイウェイ」を楽しむことができます。
シーニック・レイルウェイ

これはいわゆるトロッコ電車です。
スタート地点では、天気がいい日は山の景色全体が眺められて、スリーシスターズも遠くにみることができます。
トロッコ電車というとゆったり運転するイメージがありますが、これは違います。およそ最大傾斜52度をあっという間に下っていき、スリル満点。
怖いと思う暇もないくらいに下っていき、まるでジェットコースターに乗った気分になります。
でもジェットコースターではなくあくまで、景色を楽しむレイルウェイなんです。
昔炭鉱が盛んだったころ、炭を運んでいたそうで、それを利用して観光客にアトラクションとしてレイルウェイにしたそうです。
シーニック・ウォークウェイ
レイルウェイを後にして次は、ブルー・マウンテンズの大自然を散策するウォークウェイ。
熱帯雨林の森の中にはコアラの大好きなユーカリの木が茂っていて、そこを歩くトラッキングコースがあります。
コースは10分コース 30分コース 50分コースと自分の体力に応じて選ぶことができるので、ご自身の体力と相談しながらコースを選ぶことができます。
シーニック・スカイウェイ

ブッシュウォーキングを楽しんだ後は空中ケーブル「スカイウェイ」でスタート地点に戻ります。
このスカイウェイの特徴は、底が透明のガラスになっていて眼下からも景色を見ることができます。
高さ270メートルの底がガラス張りなのでこれもまたスリル満点。崖から崖から720mゆっくりと流れる眺望はスケールが違います。
ブッシュウォーキング
ブルー・マウンテンズには、観光客だけでなく地元のオージーもわざわざシドニーから足を運びブッシュウォーキングを楽しみにきます。
自分の足で歩いて身体で大自然を感じ取るには一番良い手段です。
有名なコースとしてはエコーポイントからスタートして、ジャイアントステアウェイというとても急な長い階段を下り、ジャミソン渓谷というところに行きます。
この長い階段は900段もあるそうで、下るのがけっこうハード。景色を見る余裕はありませんが、歩いたと実感するにはとても良いコースです。
ユーカリの森だけでなく滝や岩の地層なども見ることができ、スケールの大きさに感動します。
あとはエコーポイントからシーニック・ワールドまでの「プリンス・ヘンリー・クリフウォーク」は片道2キロで約1.5時間のお手がるコースです。
都会に住んでいるとすっかり忘れていたリラックス感を味わえること間違いなしです。
注意点
ブルー・マウンテンズに行くには、シドニーのセントラル駅を始点として最寄り駅カトゥ-ンバ駅で降ります。
このあたりのカトゥーンバストリートには素敵なカフェやお店があります。
朝ごはんやランチはブルー・マウンテンズに着くまでにカトゥーンバ駅周辺で済ませておくか、ピクニックのようにかばんに簡単な食べ物を持っていくのをおすすめします。
店が少ないのと、シーニック・スカイウェイにある食事をするところはいつも観光客が多く、けっこう列に並ぶのに時間が要する時があります。
足場が悪いところもあり雨の次の日とかは滑ったりするところがあるので、必ずスニーカーやトレッキングシューズを履いていくのをおすすめします。
傾斜の強い階段やトレッキングコースは手付かずの舗装されていない道があるのでコースはよく下調べして、小さいお子様がいらっしゃる場合は注意しましょう。
オーストラリアの気候は乾燥していて、その中でたくさん歩きますとても喉が渇きます。
水を買うところも少ないので私は予備の水筒を持って行き、助かりました。
料金
ブルー・マウンテンズ国立公園に入るのは入場無料です。
シーニックワールドは
大人AU $37.5 (約2800円)
子供AU $20.5 (約1500円)
ファミリーパスAU$ 95.5(約7100円) 令和1年6月現在 $1 = 74円
で3つのアトラクションが使いたい放題です。
終わりに
シドニーというとオペラハウスやハーバーブリッジ、ボンダイビーチなどが有名ですが、大自然を満喫するならオーストラリアの広大な大地を見て欲しいです。
まずはエコーポイントというところにあるインフォメーションセンターで情報を得ましょう。
中にはちょっとしたお土産も売っているのでここで旅の思い出を買って出発するのも気分が高まると思います。
ブルーマウンテンでコースをブッシュウォーキングするだけでも十分楽しめますが、どこまでも続く大自然を一望するためにも是非、シーニック・ワールドを利用してみてください。