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スペイン・バルセロナの治安

スペイン・バルセロナ。かの有名なサクラダファミリアやグエル公園といった有名スポット。
さらにはFCバルセロナの本拠地「カンプノウ」があることからサッカーファンからも人気な都市です。
スペインは世界的には比較的治安が良いとされていますが、それでも日本と比べて治安はよくありません。
スペインの観光地には警備員がいることが多いので、観光地周辺は比較的安全です。
ですが、全ての観光地に警備員がいるとは限らず、観光スポット間の移動の際は注意が必要です。
スリも多く、荷物を置いたままにしていると取られてしまうのは当たり前。
今回は、そんな特徴のスペインの治安や治安の良い地域、悪い地域を紹介していきます。
バルセロナの治安が良い地域
エスパーニャ広場周辺

エスパーニャ広場は、バルセロナで一番栄えている地域です。
正面には大きなショッピングモールがあり、入口や周辺には警備員が立っています。
エスパーニャ広場は大きな広場で、現地の人や観光客もゆったり過ごしていたり、催しが開かれていたりするなど活気のある場所です。
バルセロナの主要駅でもあるので人通りが多く、現地の人達もよく待ち合わせに利用するそうです。
この周辺はお店も多く、警備員も他の場所と比べて多いので比較的治安も良好です。
スペインではスリも多いですが、この場所は開けていて見晴らしも良く、スリが比較的少なめです。
「比較的少ない」ため、全く0ではありませんが、それでも「スリ大国・スペイン」ではかなり少ない。
エスパーニャ広場からランブラス通りにかけて露店のお店が多くあるため、バルセロナで最も観光客が多い場所です。
観光客が多いため、観光客を狙ったスリがいるのも事実ですが、この周辺は警備員が配置されているので大きなトラブルは起こりにくいです。
旧市街の凱旋門周辺

凱旋門といえばフランスのイメージがありますが、バルセロナにも凱旋門「バルセロナ凱旋門」があります。
総レンガ造りになっており人気の観光地でもあるので、人通りも多いです。
凱旋門から公園まで広い遊歩道があり、多くの人が行きかっています。
これはバルセロナの特徴でもありますが、バルセロナは見晴らしの良い場所は安全度が高めです。
この凱旋門から公園にかけての場所はかなり見晴らしがよい場所なのでスリなども他の場所と比べて少なくなっています。
こちらの観光スポットに訪れている方々も家族連れが多くとても和やかな雰囲気になっています。
ベビーカーを押しながら散歩している人、脇に座ってお喋りをしている若者など、安全な雰囲気があるので安心して行くことができます。
自転車の乗っている人やキックボードに乗っている人も多いので、ぶつかならないようにだけ気をつけてください。
警備員も常時いるわけではありませんが、定期的に巡回しています。
近くにあるシウタデリャ公園では芝生の上でお昼寝や読書をしている人も多くいますし、のんびりすごしたい方に是非オススメです。
バルセロナの治安が悪い地域
バルセロナは特別治安が悪いわけではありませんが、場所によっては治安が悪いので注意しておきましょう。
大きな通りは華やかですが、一本中道に入ると雰囲気がガラリと変わるので、人気の少ない場所は避けるようにしましょう。
ラバル地区

ラバル地区はバルセロナの中心であるエスパーニャ広場から少し歩いたところにあります。
エスパーニャ広場からランブラス通りにかけて観光地となっていますが、そこからメイン通りを抜けて道を外れるとラバル地区に入ります。
この地区は移民も多く、中に入ると急に建物の雰囲気も変わります。
バルセロナはレンガの建物が多くありますが、メイン通りにあるレンガの雰囲気とは変わり少し朽ちたような印象があります。
道にゴミが落ちている、汚い格好をしている人々がたむろしている、地面に座ってタバコを吸って人がいることもあるので注意しておきましょう。
メイン通りから近くにあり間違えてこの地域に入ってしまうこともありますが、雰囲気が変わったと思ったらすぐに引き返すようにしましょう。
この地区は現地の人も「ここは治安が悪いから気をつけるように」と注意を促されるほど、治安はよくありません。
ランブラス通りは観光で立ち寄る人も多いと思いますが、その際は「細い道には入らない」「人気のないところは避ける」といった自己防衛を行い、周りに気をつけて観光を楽しみましょう。
ゴシック地区

続いては、ラバル地区の隣にある、ゴシック地区です。位置的には、エスパーニャ広場と凱旋門のちょうど真ん中あたり。
この地域は中世の街並みの雰囲気が残っており、観光客にも人気の観光スポットです。
ですが、他の観光地と比べて町がゴチャゴチャしていることから、スリやひったくりが比較的多いことが特徴です。
バルセロナといえばサクラダファミリアが有名ですが、サクラダファミリアは非常に観光客多いため警備員も配置されています。
サクラダファミリアの周辺は見晴らしも良いので何かあっても対処できますが、ゴシック地区は見晴らしが良くありません。
観光客は土地勘がないため、土地勘があればスリをして逃げることは容易です。そのため、この地域ではスリが多くなっているので気をつけましょう。
見どころとなる建築物が点在していますが観光客数もそこまで多くはないので、警備員もほとんどいませんから荷物や貴重品などは自分でしっかり管理しておきましょう。
バルセロには「シエスタ」というお昼休憩をとる習慣があります。
特にこの「シエスタ」の時間帯になると人も少なくなるので気をつけるようにしましょう。
バルセロナ観光に行く前に

バルセロナはスリが多い地域だと知っておこう
スペインは治安が悪いわけではありませんが、日本と比べると治安はよくありません。
ヨーロッパの中でもスリやひったくりの件数が多い方なので、荷物を取られないように最低限の心構えは必要です。
リュックの後ろポケットに大事なものを入れない、肩からさげるカバンは斜め掛けにするなどして、最低限の対策は自分で行いましょう。
スペインの人は親切な人も多いので、道に迷っていると道案内をしてくれることもありますが、親切な人を装って体を近づけ、カバンを奪われるということもあります。いくら親切な人でも警戒心をもつことが大事です。
危険な場所には近づかない
スペインに限らず、海外は日本と比べると治安がよくない国が多く、「危険な場所」には最初から近づかないのが一番です。
少しアングラな場所へ好奇心で近づきたい気持ちはわからなくもないですが、この好奇心がために、大きな事件に巻き込まれるかもしれないので、遊び半分で治安の悪い場所には近づかないように。
どうしても行きたいお店や場所があるのであれば、明るい内、人の多い時間帯に行くようにしましょう。
安全な場所でも夜になるとガラリと雰囲気が変わりますから、深夜に出歩くのは極力控えておくと安心です。
楽しい旅行が一転、最悪の旅行にならないよう、十分注意して旅行を楽しんでください。