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サルベーションマウンテンについて

サルベーションマウンテンとは
アメリカのカリフォルニア州の砂漠にある、芸術家レオナードナイトさんの手によって作られたアート作品です。
ロサンゼルスから車に乗ること、約3~4時間ほどでサルベーションマウンテンに到着します。
どこまでも続く殺風景な砂漠風景から一転して、砂漠のど真ん中に突如現れるこのカラフルな丘なのか山なのか。このポップアートのモニュメント、大きさは、高さ15m・幅45mほどあります。粘土で固められたこの山は砂漠のど真ん中に、砂漠と青空にとても映える、カラフルなモニュメントです。
レオナードナイトさんは、たったひとりで、ひとりの手で、約30年の歳月をかけてこのアートを完成させたそうです。
1983年に建設を開始させて、2014年に83歳で死去する直前までアートの創作に取り組んでいたそうで、レオナードナイトさんが亡くなった後は、ボランティアの方々により、修復や整備が行われ今の状態を維持しています。
サルベーションマウンテンは、映画「イン・トゥ・ザ・ワイルド」や、加藤ミリヤ×清水翔太の楽曲「SAKURAメロディ」など、数々の雑誌やPVの撮影地としても使用されました。
サルベーションマウンテンの見どころ
愛がコンセプト
サルベーションマウンテンの直訳は「救いの山」という意味があり、「神は愛」というメッセージを表現しているそうです。
「神は愛」の文字通り、頂上には「GOD IS LOVE」の文字があります。

砂漠×青空に映えるカラフルなアート

何と言ってもカラフルなアートには圧巻です。壮大な砂漠に突如現れるカラフルな一帯。
まさに、砂漠のオアシスです。
ビビットな色の大きなモニュメントには「LOVE」の文字が。

そして、いたるところに見える「GOD IS LOVE」。そして頂上には十字架が。「神は愛」を象徴しています。丘の全体中が神を賛美する言葉の数々で溢れています。
頂上までは、階段を使い、歩いて登れます。所々に“黄色くペイントされた道だけを歩いてください”の文字が。
アートが崩れる恐れや、怪我の危険性もありますのでこの注意書きを守りながら頂上まで進みます。
日本語の標識もありました。日本からの観光客も増えているようです。
ちなみにこの黄色い道ですが、「イエローブリックロード」と呼ばれ、オズの魔法使いのお話の中で、ドロシーやライオンがオズの国に向かうのに通る道として言われております。
頂上から見える景色も素敵で、こんなにカラフルな場所から少し離れるとその先にはどこまでも続く砂漠の景色があり、改めてここは広大な砂漠のど真ん中であるということを感じることができ、砂漠の壮大さに気がつきます。
ただ、とにかく暑い。
真夏には、50度にまで上がることもあるとか。砂漠のど真ん中にポツンとあるので、日陰はあまりなく、真夏の昼間とかは灼熱になること必至。
私は3月に訪れましたが、その頃でも気温は35度を優に超えております。熱中症対策はしっかりしましょう。日焼け止めに、サングラスに、水分補給は必須です。
とにかく愛に溢れた数々のアートたち
到着するとまずは可愛い可愛い看板でお出迎えです。
この看板は定期的に塗り替え(修復)されているようで、私たちが訪れた時もとてもコンディションはとても良かったです。

そしてカラフルに施された車やバイクなどもそこら中にあります。
トラックはかつてレオナードナイトさんが制作中に過ごしていた場所だとか。作品に没頭していた時はこのトラックで寝泊まりしていたそうです。
ただ、トラックに冷房などないそうで、この灼熱砂漠での作業はとても重労働だったに違いありません。

二つの作品
そして、このサルベーションマウンテンは2つの作品が合わさったアート作品なんです。
ひとつが、「ミュージアム」と名付けられたもので、もうひとつは「ホーガン」というものです。
「ミュージアム」はレオナードナイトさんがかつて飛ばそうとした“気球”がモチーフになっているそうです。

天井を支えるカラフルな木々が特徴的です。
「ホーガン」は、ネイティブアメリカンの住居である“ホーガン”から由来があるようです。こちらは砂漠のど真ん中で暑さをしのぐために造られたそうです。

山の中には洞窟もあります。
テーマごとに部屋が分かれているようで、それぞれアートも異なり素敵な空間です。
とにかくカラフルで細部までこだわりが垣間見えます。
中には神へのメッセージだけではなく、様々な植物や青い鳥、お花、太陽などがカラフルに描かれております。
そして、礼拝堂もあります。
かつてレオナードナイトさんはここで神へのお祈りをしていたとか。
どこを取っても可愛い空間。写真を撮る手が止まりません。
サルベーションマウンテンが作られらた背景
レオナードナイトさんは、水や電気など何もない砂漠で、自転車で水を汲みに行き、粘土や藁などを調達しながら、山を作り、コツコツと30年間をかけた作品を作り上げました。
なぜそんなに苦労しながも砂漠の真ん中にサルベーションマウンテンを作り上げたのでしょうか。
実はレオナードナイトは根っからのキリシタンであり、さらにキリスト教が砂漠で誕生した宗教であるため、砂漠の中を選んだのだそうです。
そして、サルベーションマウンテンは愛がたくさん詰まった山!そのため、アートのいたるところに「愛」が溢れています。
それほどに「愛」を伝えたかった理由、レオナードナイトさんにとって愛とはなんだろうと考えたときに、単純に「愛=神」であることを唱えていました。
シンプルだけどパワフルな言葉。
そして、「愛=カラフル」であること、宗教や神がいるかなどではなく、愛は誰にとっても明るくポップであることをコンセプトにサルベーションマウンテンを作り始めました。
レオナードナイトさんの愛を信じる気持ち、愛を大事にする表現にとてもフレッシュな気持ちになります。レオナードナイトさんの考える「愛の形」に感動しました。

注意点
サルベーションマウンテンは砂漠の中にあるので個人で行くには一苦労です。
ロサンゼルスからは車で4時間弱、そして砂漠を走り続けるので結構退屈かつ車は激しく酔います。
そのため個人手配のレンタカーなどではなく、オプショナルツアーで行くことが最適であると思います。日本語のツアーもたくさんあるのでそちらの利用をオススメします。
また移動だけでも多くの時間がかかりますので、1日かかると見ておいたほうがいいでしょう。
そして、こちらのスポット、砂漠にポツンとあることを忘れずに!
ほとんど日陰はありません。そしてとーっても暑い!夏になれば約50度にまで気温が上がります。帽子や日焼け止め、サングラスなどの日焼け対策と水分補給を行い、熱中症対策はしっかりしましょう!
愛に溢れた素敵な場所、せっかく行くなら万全なコンディションで訪れることをオススメします。
サルベーションマウンテンのオススメ度

オススメ度 ★★★★★★★★★ 9点/10点
世界のどこを探してもなかなかこんなにポップで愛に溢れたアート作品はないと思います。砂漠と青空とカラフルアートのコントラストは最高です。
長い年月をかけて手作りで作られらという背景もとても素敵だと思います。女子旅にはもってこいのフォトジェニックな場所だと思います。
とても行きにくい場所ですが行って損はなし!是非行ってみてください。