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カレン村エレファントキャンプについて

カレン村エレファントキャンプとは
「カレン村エレファントキャンプ」とは、タイ国チェンマイの山奥にある少数民族カレン族の村で、一日ゾウの世話が体験できる観光スポットです。
タイと言えば、バンコク、プーケット、サムイ島などが有名な観光地ですが、あまり聞きなれないチェンマイにも、たくさんの魅力があります。
その一つが「ゾウ」。
タイ、ミャンマー、中国の国境に近いチェンマイには、ゾウを家畜として飼育し生計を立ててきたカレン族が、いまもなお昔ながらの伝統を守りながら生活しています。
チェンマイにはゾウと触れ合える「エレファントキャンプ」が多数存在しますが、なかでもこの「カレン村エレファントキャンプ」は特別です!
山岳民族の自然体の生活を体験できること、ゾウとのふれあいの時間がとにかく長いこと、日本ではなかなかできない贅沢な体験がたくさんできることなど、あげればキリがないほどの魅力があります。
一回行けば友達に紹介せずにはいられない、素敵なゾウとのふれあい施設をご紹介します。
(記事の「注意点」に予約用のURLを載せていますので、そちらから予約が可能です。)
カレン村エレファントキャンプの見どころ
ゾウの一日お世話体験

この施設では、丸一日一頭のゾウをお世話することができます。
ホテルに来たお迎えの車に乗って、山道をゆられること一時間から一時間半。
山奥のカレン族のある村に到着します。
一人一頭、もしくは一ペア一頭のゾウがあてがわれ、一日のお世話がスタート。

タイミングが合えば生まれたばかりの小象に出会うこともあります。
お母さんゾウに当たったら、おまけで小象もついてくるのでラッキー!
この施設でのツアーの最大イベントはゾウに乗って山道をゆらゆら散歩すること。
そのためにはゾウとの信頼関係を築かなければなりません。
ブラッシングから始まり、ゾウの餌づくり、川で木の皮を使ってお風呂に入れたり、ゾウに命令するための練習、糞からゾウの健康状態までも覚え、半日かけてゾウとの信頼関係を築いていきます。

ゾウとの信頼関係が築けたら、いよいよゾウの背中に乗ってお散歩に行きます。
一般的なエレファントキャンプでは、乗りやすいようゾウの背中に椅子が取り付けられていますが、ここではゾウの負担を減らすため、またカレン族スタイルを学ぶため、何も支えのない状態でゾウに乗ります。
こんな体験ができるのは滅多にありません!また散歩道が長いのも魅力の一つ。
ゾウで一つの山を越えていきます。

カレン族の歴史と村の文化に触れる
カレン族はゾウ使いの民族です。
昔はゾウを家畜として飼い、農業を営んでいました。
徐々に農機具などの発達によりゾウが不要になってくると、ゾウの飼育にかかる費用を算出するために、サーカスやショー、人を背中に乗せるツアーなどにゾウを使うようになっていきます。
チェンマイにはカレン族の村がたくさんありますが、中にはゾウに過酷な労働を強いて、見るもかわいそうなゾウがたくさんいる観光スポットもあります。
一方この「カレン村エレファントキャンプ」はそのようなゾウの負担を減らし、なおかつゾウの飼育費用を算出ため、村の人が一致団結して運営している施設です。
この施設では、村の人がどのように協力して村の宝であるゾウを世話しているか、また村と施設の歴史について学ぶことができます。
少数民族が文化と伝統を守り抜く苦労と、動物と共存するのに必要なことを一日でみっちり学ぶことができます。
ただ「動物と触れ合って楽しい」だけで終わるのではなく、自然を大事にする心も学べられる施設なので、ぜひ家族で訪れてほしいですね。
カレン族のおいしい手作り料理が楽しめる

この観光スポットは、施設への送迎、ゾウとのふれあい体験、おひるごはん、カメラマンが撮ってくれた写真データを焼いたDVDがすべてセットになっています。
ゾウの背中で揺られ、山道の散歩の最終目的地はなんと施設責任者の方のお宅。
そこでは村の妻たちが作った手作りの伝統料理が用意されています。
食事を楽しみつつ、現地の子供たちとも触れ合うことができます。
カレン村エレファントキャンプの注意点
訪問の予約は公式サイトのみ
ゾウの負担を減らすため、一日にこの観光スポットに訪れることのできる人の人数が限定されています。
すべての運営が村の人だけで行われているため、有名になりすぎるのを防ぐ目的で、現地のツアーデスクとは契約していないそうです。
そのため訪問とツアーの予約は公式サイトのみ。
その後のやり取りは直接メールで行います。
通称:カレン・トライブ・ネイティブ・エレファンツ
英語が必須
訪問の予約、確認メールから、当日にゾウの世話の方法などはすべて英語で行われますので、簡単な英語ができる人がおすすめです。
12歳以上が好ましい
公式サイト自体には年齢制限などは書かれていませんが、ゾウの餌づくり、サプリメントづくり、バナナの木を運ぶなど、大人でもかなり体力を使います。
柵や檻もなく、直接ゾウと触れ合うので、小学生高学年か中学生以上のお子さんの方が安全に楽しめるでしょう。
服、靴は汚れてもいいものを
服が汚れることがないよう、村の人の手編みの民族衣装(服の上から羽織るタイプ)を上下貸してくれます。
そのおかげでフォトジェニックな写真を撮ることもできますが、それでも袖などは泥まみれになります。
また川の中にジャブジャブ入ってゾウを洗うので、濡れても良い、動きやすい靴もおすすめです。
カレン村エレファントキャンプのオススメ度
わたしのオススメ度 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 10点/10点
健康でよく手入れの行き届いたゾウと触れ合える最高のスポットです。
ゾウと村人の信頼の深さを感じることもでき、心も温かくなります。
多くのエレファントキャンプは、ゾウの背中に乗って場内を一周したり、バナナを少し食べさせるだけで終わるのがほとんどですが、このスポットは丸一日ゾウのお世話という、かなり希少な体験ができます。
一日の最後には別れるのが寂しくなるほど。
中には一年後、二年後に自分が世話したゾウに再び会いに来るリピーターもおられるようですよ。