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ピサの斜塔について

ピサの斜塔とは
イタリアには数多くの世界遺産が点在していますが、ピサの斜塔もその一つです。
このピサの斜塔はフィレンツェから電車で約1時間ほどの距離にあるピサという町にあります。
高さ約55メートルで8層の円塔の斜塔が有名ですが、ドゥオモ広場の自体が世界遺産に登録されています。
斜塔のほかドゥオモや洗礼堂など見どころが多いスポットで、斜塔以外も見所が多いのがポイント。
回教(イスラム教)の影響を受けたピサロマネスク様式の傑作の一つと謂われるほどの美しいデザインにも注目です。
なぜ傾いたのか
ピサの斜塔はドゥオモの鐘楼として1173年にイタリアの彫刻家であるボナンノ・ピサーノによって着工されました。
しかしながら、地盤沈下のため、完成したのは14世紀後半。
建築中に地盤の沈下が始まったもののそのまま工事は続けられ、塔の中心軸を調整しながらの建築となりました。
建設途中で傾斜を修正しようとしたもののうまくいかず、最上階部分だけが垂直になっている状態で完成しました。
塔の高さは約55m、建物全体の総重量は14,453tと推定されています。
この地盤沈下は完成後も大きな問題となっていて、1990年には傾斜を修正する大がかりな工事が行われましたが、修正工事が行われた後もなお塔は傾き続けているのだそう。
ピサの斜塔といえば16世紀に、ピサ大学の教授だったガリレオ・ガリレイによる落下の実験が行われたという伝説も有名ですね。
しかしながら、弟子ヴィヴィアーニの創作だとの説もあり、真偽については不明な点も多いそう。
ピサの斜塔の見どころ
ドゥオモ広場
ピサの斜塔があるドゥオモ広場は “奇跡の広場”とも呼ばれています。
このドゥオモ広場には200年以上かけて造られたといわれる白い大理石が美しい円筒形の洗礼堂やシノピエ美術館や大聖堂などもあります。

斜塔だけでなく、地中海貿易で得た富により建設された建造物群もゆっくりと見て回りましょう。
さあ、ピサの斜塔に登ってみよう
さぁ、いよいろ塔のてっぺんまで登ってみましょう。
塔の中はこんな感じ。

斜塔の中の階段は296段(294段という説も)あり、その階段をぐるぐると周りながら登ります。

15分ほどかけて階段を上ることになるため、だんだん平衡感覚が狂ってきます。
めまいなど体調不良で途中で断念することがないよう、自分のペースでゆっくり上りましょう。
重力で左の壁に押し付けられ壁に皆の体が触れてできた跡がついているので、そこも注目ポイント。
296段の階段を経て塔の頂上に到着。



ピサの斜塔から覗くイタリアの街並みは絶景。
※ピサの斜塔に登るには、予約が必要です。
(朝早くなら予約が入らない場合もあります。)
ピサの斜塔で面白写真を撮ろう
イタリアのピサの斜塔での観光客のお決まりといえば、手で支えるポーズで記念撮影をすることです。

最近ではアングルや距離を変えたり、ありとあらゆるポーズで斜塔を支える観光客たちの姿が見られます。
あなたも創造性に溢れた面白写真を撮ってみてはいかがでしょう。
ピサの斜塔よりも目立ってしまうかも!?思い出が2倍になって残ることは間違いない。
注意点
人数制限
ピサの斜塔は一度に登ることのできる人数に制限があります。
ピーク時は入場出来ない場合もありますので、事前に予約をしておきましょう。
ピサの斜塔へのアクセス方法

ESを利用してローマからフィレンツェを経由するすること約3時間で、ピサに到着します。
駅からピサの斜塔があるドゥオモ広場までバスで10分。
徒歩でも20分程度です。10世紀から東方貿易で潤い海洋国家として栄えた過去を持つピサですが、その面影はドゥオモ広場以外には見当たりません。
斜塔やドゥオモ広場だけを効率よく観光したい人にはオプショナルツアーで訪れるのがオススメです。
終わりに
ピサの斜塔はイタリアで一番有名な観光スポットではないでしょうか。
ルネッサンス文化を開花させたフィレンツェからのアクセスが良いのも嬉しいポイントです。